Case Study:IT人材の獲得・育成

―― 外部依存のIT活用を脱却せよ! 清水建設が選んだ、これから必要な
「ITエンジニア採用」の形

main
正社員採用した若手人材にITエンジニアとしての基礎教育を施した上で企業に派遣し、さらに転籍も可能――。このビジネスモデルで、IT人材不足に悩む企業を支援しているのが夢テクノロジーだ。大手ゼネコンの清水建設は、同社のサービスを活用して躍進する企業の1社。2020年秋以降、既に複数の優秀な若手エンジニアを獲得し、組織の成長につなげている。
IT活用のノウハウを蓄積するには
社内に人材を確保することが不可欠
労働力人口の減少で若者離れが進み、建設業界は深刻な人材不足に直面している。

「今後は、建設業各社が最低10%は生産性を上げないと産業を維持することすら難しくなってきます。労働環境改善に向けた働き方改革と併せて、業界を挙げた取り組みが不可欠な状況といえるでしょう」。そう語るのは、清水建設 生産技術本部 BIM推進部 部長の三戸 景資氏だ。清水建設では2023年までをスコープとした中期経営計画で「2016年度比で生産性20%向上」というKPIを掲げ、デジタル活用を本格化。先駆的な取り組みを進めるのが、三戸氏率いるBIM推進部である。

BIMはBuilding Information Modelingの略で、建築物を3D空間上で構築し、企画・設計・施工・維持管理に関する情報を一元化して管理・活用する手法のこと。同部では、BIMやAI、xRなど様々なテクノロジーを活用することで、生産性向上や働き方改革促進に向けた新規施策の検討・実施に取り組んでいる。

とはいえ、ここまでの道程は平坦ではなかった。テクノロジーの効果を引き出すにはITスキルと業界知識の双方が必要だが、社内にはそれらを備えた人材がほぼいなかったからだ。優秀なIT人材は市場でも枯渇しており、新規採用も容易ではなかった。

「そこで当初は、外部のSIerに委託していました。しかし、プロジェクトの成功を目的とする外部委託型は、AIなどのトライアル&エラーが不可欠なテクノロジーの活用には不向きです。エンジニアとのコミュニケーションもとりにくい上、契約時点で工数が確定してしまうことで、十分な成果を出せないことも考えられます」と同部の笹川 和彦氏は言う。

また、特に問題視したのが、ノウハウが自社に蓄積されない点だった。例えばAI活用では、大量のデータや自社のノウハウをSIerに渡す必要があるが、発注者は一般的に、AI技術に関する知見は得られない。これでは、発展的な活用を進めることはできないと感じたという。

「外注依存を脱却し、IT活用の内製化を進めるためのパートナーとして、出合ったのが夢テクノロジーでした」と笹川氏は語る。
ハイレベルな研修によって
すぐ実務に携われるようにする
img
夢テクノロジーは、ITエンジニアのアウトソーシング事業を展開する人材派遣会社。サービスの特徴は、人材を正社員として採用し、エンジニアとしての基礎教育を施した上で企業に派遣する点にある。夢テクノロジーのサービスを採用した理由について、三戸氏は次のように説明する。

「AIやxRのような新技術の効果を引き出すには、特定の仕事や業界の経験を豊富に持ったエンジニアよりも、“まっさら”な若手のほうがフィットしやすいと感じています。我々のビジネスミッションや、やりたいことを共有し、同じゴールを目指して走れる仲間が欲しい。その思いに合致したのが夢テクノロジーのITエンジニア派遣サービスでした」

ポイントは、“まっさら”でありつつ、下地になるIT知識は夢テクノロジーの基礎教育で習得済みということだ。具体的には、入社後2日間のビジネスマナー研修を経て、CCNA(Cisco Certified Network Associate)またはLPIC(Linux技術者認定試験:Linux Professional Institute Certification)の研修を1カ月間実施。そこで一定の条件をクリアした人材は上位研修に進み、アマゾン ウェブ サービス(AWS)やMicrosoft Azureなど多数の研修メニューから1つを選択し、その技術を学ぶ。

上位研修では派遣先ですぐ実務に携わることを見据えたハイレベルかつ実践的な研修プログラムが用意されている。例えば、エンジニアがペアを組んでクラウドサービス上で環境構築を行うことはその1つだ。ここで、業務で必要になるコミュニケーションやコラボレーションのコツを学ぶ。また所定の資格を取得できなかった人材は脱落する仕組みにすることで、人材の質を担保。このような研修の存在は、ほかの人材派遣会社と一線を画す夢テクノロジーならではの特長といえるだろう。

一連の研修を経て、まず2人のエンジニアが清水建設に派遣された。その1人が千葉 藍子氏だ。現在は主にAI活用の領域で活躍する千葉氏について、笹川氏は次のように話す。

「AIの開発では、本やWebサイトで自ら学びながら試行錯誤することが重要です。そこで私は、着任後すぐに『Python(プログラミング言語)で始めるAI』という本を渡したのですが、千葉さんはPython、AIとも未経験にもかかわらず、研修で得たLinuxなどの知識をベースに、様々な情報を収集し自ら疑問点や動作不具合を解決し、『こうしたらうまくいった』というレポートを作ってくれました。ほかにも彼女はこれまで多くのレポートを作成しており、それが貴重なナレッジになっています」。頼れるAIエンジニアが、清水建設社内に順調に育ちつつある。
優秀な人材は、3年後に
正社員として迎えることも可能
千葉氏を含む「1期生」の働きぶりを高く評価し、清水建設ではさらに3人のエンジニアの派遣を受け入れた。入社後間もないため、活躍するのはこれからだが、人材が力を発揮できるのは、夢テクノロジーのサポートの効果も大きいと清水建設は評価する。

「夢テクノロジーの営業担当者が、当社社員とエンジニアを交えた面談を月1回の頻度で行ってくれています。派遣して終わりではなく、継続的にフォローしてくれる点は、エンジニア本人にとってもありがたいのではないでしょうか」と清水建設 生産技術本部 BIM推進部 主査の今泉 大輔氏は述べる。

清水建設のIT活用も加速しつつある。そもそもBIM推進部内には、ITを使ってやりたいことや試してみたいことが山のようにあったが、以前は人手が足りずに諦めていたという。「若手エンジニアが加わったことで、それらに着手できるようになっています。外部委託と異なり、失敗を恐れずにいろいろ試せるメリットは非常に大きいですね」と三戸氏は強調する。

また夢テクノロジーでは、派遣から3年が経過したエンジニアを正社員として採用できる「夢転籍」というサービスも提供している。これは人材派遣会社にとっては非常にチャレンジングなサービスといえるだろう。なぜなら、育てた貴重な人材が流出することになるからだ。それでも顧客満足度を追求するため、あえて提供することにした。もちろんエンジニア人材にとっても、努力するモチベーションになる施策といえるだろう。同部署は、ゆくゆくはこのサービスの活用も検討している。

「エンジニアが順調に成長し、かつ本人たちが希望するのであれば、もちろん正社員として迎えたいと思います。取り組むべきビジネステーマはまだまだあるので、いずれはリーダーとなって、後輩たちと共にプロジェクトを推進してほしいですね」(三戸氏)。来年以降も継続的に、夢テクノロジーから人材を迎え入れる計画だ。

夢テクノロジーのITエンジニア人材派遣サービスによって、先進ITの利活用とさらなるビジネス成長への足掛かりをつくった清水建設。同社の取り組みは、建設業界の未来を開く1つのヒントを提示している。

清水建設株式会社様の事例を
もっと詳しく!

もっと詳細を知りたい方、資料ダウンロードができます。

ダウンロードはこちら

お問い合わせ

夢テクノロジーについてお気軽にお問い合わせください。