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リテンションマネジメントの実施メリット・デメリット|効果的な施策4選

リテンションマネジメントとは

リテンションマネジメントとは、人材の流出を防ぐための人事管理の手法です。

 

リテンションマネジメントは人材を企業に定着させて継続して活躍し続けてもらうために、会社が抱える人事上の課題を追求、改善し、社員のエンゲージメントを高め、人材の定着を図ることが導入の目的です。

注目の理由

日本では少子高齢化などにより労働人口の減少が問題になっており、企業でも人材の確保が大きな課題です。就職活動中の大学生の間では退職率の高い企業は敬遠される傾向があり、企業は定着率の向上に力を注いでいます。

 

企業にとっても人材の流出は、採用や育成にかけたコストが無駄になります。また、ノウハウや知識の蓄積が困難になるなど、多くの問題が生じます。

 

そこで、獲得し育成した人材が流出しないための方法として、注目されているのです。

エンジニア向けにも活用できる?

IT業界でも人材不足は深刻です。企業は若い人材を集めて育成し人手不足を補おうとしていますが、せっかく育てた人材が流出してしまうといった事態もあります。

 

さらに、IT業界への就職率の低さ、IT業界からの離職率の高さも日本のIT業界の人材不足に拍車をかけています。そのため、定着率を向上させるリテンションマネジメントはIT業界でも注目されている手法です。

リテンションマネジメントの実施メリット7選

リテンションマネジメントには7つのメリットがあります。人材の定着率の向上もその1つです。

 

人手不足が叫ばれる昨今、人材の定着は各企業の大きな課題です。人材が定着することにより、業績に直結するスキルやノウハウの継承や蓄積が滞りなく行えるほか、採用コストや人材育成にかかるコストも削減できます。

 

また、人材流出を防ぐことで長期的な経営戦力を立てられるなどのメリットが生じるでしょう。

リテンションマネジメントの実施メリット1:人材定着

リテンションマネジメントを行うことは、社員が働きやすい環境作りを目指すということです。働きやすい環境が整うことで人材の流出は抑えることができます。

 

社員の定着率が上がることで、コストの削減や生産性の向上、良好な人間関係の構築などさまざまなメリットが生じるでしょう。

 

また、経営的にも長期的な経営戦略を立てることができるなどメリットは計り知れません。

リテンションマネジメントの実施メリット2:育成コスト削減

定着率が向上すれば、採用にかかるコストや人材育成にかかるコストが削減できます。採用を行うためには、求人、セミナー運営費などの直接的な費用のほか、面接に割かれる時間や人材など目に見えない採用コストがかかります。

 

また、優秀な人材でも経験者でも会社に合わせた業務内容に慣れなければ活躍はできません。入社時には一定の研修を受ける必要が生じます。新規採用であれば、社会的なマナーなどの教育にもコストが掛かるでしょう。

 

定着率の向上により、この採用、育成に掛かるコストが最小限に抑えられます。

リテンションマネジメントの実施メリット3:情報漏洩の防止

人材の流出には、それまで蓄積されていたノウハウや知識の流出も伴います。離職者が培ったスキルや経験を新たな勤務先で使わないことはありません。スキルやノウハウだけではなく、取引先や会社の情報が他社に流れるという危険性も伴うでしょう。

 

定着率が向上することでこの危険性は回避できます。

リテンションマネジメントの実施メリット4:エンゲージメントの向上

働きやすい職場環境を作るということは社員のエンゲージメントの向上に直結します。適正な人事評価、就業環境を整備し、社内環境を整えることで、社員も長く勤めたいという気持ちになるでしょう。

 

エンゲージメントの向上で、より高いパフォーマンスをあげようと考える社員の増加が見込めるだけでなく、企業の口コミ評価の向上などにもつながります。

リテンションマネジメントの実施メリット5:組織内で信頼感の向上

会社への信頼感が高ければ離職者は減少します。社員が安心して挑戦し続けることのできる環境を整えることで新たなビジネスチャンスを生み出す可能性も生まれるでしょう。

 

また、組織内で良好な人間関係が構築され、コミュニケーションが活発になることでより強固な組織、チームが構成されます。居心地の良い組織やチームを作ることでより自社への愛着心が強まり団結力が高まる効果も期待できます。

リテンションマネジメントの実施メリット6:生産性向上

勤続年数が長い社員が多い職場では新人が多い職場よりも生産性が高いです。離職者が多ければ、新人教育や、引継ぎ、穴埋めなどに時間を割かれ、本来の業務が滞り生産性の低下だけではなく、職場環境が悪化します。

 

勤続年数が長い社員が多いと安定した人員計画が可能となりノウハウの継承もスムーズに行え、離職等による突発的な業務の発生などが減ることで良好な職場環境を維持できます。

 

また、経験やスキルが構築されているため、業務対応が幅広くなる上、対処も的確に行われます。

リテンションマネジメントの実施メリット7:自身のキャリア形成を図れる

定着率を向上させるためには、職場環境の改善のほか社員のキャリアパスを明確にしなければいけません。

 

個人のスキルの向上のほか、明確なキャリアパスの提示をすることで、「この会社には将来性がある」ということを周知します。また、社員の希望に沿ったキャリアパスを提示することもリテンションマネジメントに含まれます。

 

最終的な目標に向かって社員がスキルや知識の向上を目指すことで、モチベーションが向上され離職リスクが低下するでしょう。

リテンションマネジメントの実施デメリット4選

リテンションマネジメントを行う背景には、人手不足があげられます。人手不足を補うために、今いる人材が長く会社に在籍し、さらに社員の成長を促し、業績に結びつけるようにしなければいけません。

 

そのためには、コストや長期的な視野が必要となり、それがリテンションマネジメントのデメリットとなります。

 

リテンションマネジメントを行うデメリットをご紹介します。

リテンションマネジメントの実施デメリット1:環境改善にコストがかかる

リテンションマネジメントを行う時に、社内のコミュニケーションを活性化することは必要不可欠です。同じ部署だけではなく、所属部署以外の社員とのコミュニケーション機会を作りだし、横の繋がりも強くすることで良好な人間関係を築くことができます。

 

コミュニケーションの場として、カフェやリフレッシュルームの設置するためのコスト、社内コミュニケーションを活発化させるためのイベントなどの費用がかかります。

 

社員の労働環境を整備し、良好な職場環境にするための施策にはまとまった費用が必要です。

リテンションマネジメントの実施デメリット2:面談や相談窓口の設置

リテンションマネジメントを行う時に社員の不満を解消すべく、意見を聞く場を設けることは重要な項目です。

 

社員との面談を定期的に行うために、相談窓口を設置するなどの措置のほか、意見の調整も必要となります。すべての社員が不満なく過ごすというのはとても難しいことです。

 

面談に割かれる時間や相談窓口の設置に割く人員、意見調整などに時間や人手を割かれるのはデメリットでしょう。

リテンションマネジメントの実施デメリット3:社内制度の改善の手間

社員からの意見を聞いて、面談を行いながら職場環境を整備する上で、社内制度改善の必要性が生じます。社員のワークバランスの改善を図るために、時短勤務やフレックス勤務を取り入れる、休暇制度を見直すなど就業規則の変更も余儀なくされます。

 

企業によっては制度を新たに導入したり、既存の制度を廃止しなければいけなかったりと、リテンションマネジメントでの職場環境整備には、少なくはない手間と時間がかかります。

リテンションマネジメントの実施デメリット4:長期的な政策が必要

定着率の向上を図るためのリテンションマネジメントは、長期的な視野を持って行わなければいけません。社員教育に力を入れ、定期的な研修会などの勉強の場を設け、社員の能力を伸ばしていくことは企業の成長だけではなく社員のモチベーションを保ためにも必要な措置です。

 

リテンションマネジメントは短期間で結果は出ません。社員が長く勤めるためにそれと同じかそれ以上の時間を有します。職場改善も一朝一夕でできるものではなく、社員の声を聞き、長期的に、日々改善していくことが求められます。

リテンションマネジメントに効果的な施策4選

リテンションマネジメントを実施し、優秀な人材を確保し継続的な活躍を促すためには社内環境、就業環境の整備が欠かせません。給与体制や待遇、人事評価制度の見直しやキャリア形成の支援など効果的な施策は多くあります。

 

社内環境、就業環境の改善にはどんなことを行えば効果的なのかご紹介しましょう。

リテンションマネジメントに効果的な施策1:ワーク・ライフ・バランスの取り組み

働きやすい就業環境の整備というのは非常に効果的な施策です。結婚や出産、育児や介護など、ライフステージによって働きやすい環境というのは変化します。その変化によって柔軟に働き方を変えられるのは大きな魅力です。

 

また、ワークバランスにも注意を払いましょう。長時間労働の削減やフレックスタイム制度の導入、在宅勤務制度や時短勤務などの制度の整備は必須になります。

 

社員のワーク・ライフ・バランスが実現できるような就業環境の整備が必要です。

リテンションマネジメントに効果的な施策2:ジョブローテーションの実施

ジョブローテーションとは社員の能力開発を目的として、人材育成計画に基づいて定期的に職場移動や職務変更を行うことを言います。ジョブローテーションは人材研修の1つです。

 

ジョブローテーションには、社員の適性が見極めやすい、部署間の関係性や風通しがよくなるなどのメリットがあります。また、社員が望む部署に異動できる、幅広い視野と経験が得られるなどは異動する社員にとってもメリットです。

 

しかし、異動を好まない社員がいることにも注意を払う必要があるでしょう。

リテンションマネジメントに効果的な施策3:賃金の見直しや評価制度の充実

適正な人事評価の導入や給与体制の見直しは、リテンションマネジメントを行う上でとても効果的です。社員にとって賃金は労働の対価であり、会社の評価が見える重要な指標であるからです。

 

透明性の高い人事評価は待遇への高い納得感を生みます。また、労働に対する正当な対価は会社への信頼感を生むでしょう。

 

自分の仕事がきちんと評価されていると感じると、仕事に対するモチベーションの維持や向上も期待できるほか、会社への帰属意識、愛着などエンゲージメントにも影響を与えます。

リテンションマネジメントに効果的な施策4:部署異動などのキャリアプランの提示

社員の向上心を育て、優秀な人材を確保し続けるためには、キャリアアップを全面的に支援する取り組みも必要です。

 

社員が自分の能力や経歴、実績を希望部署に売り込み部署異同を可能にする社内FA制度や自ら職務や役職に応募して勤務変更をする社内公募制の導入は従来の人事異動では得られない仕事に対する「やりがい」を生みます。

 

これらの制度を導入し、キャリアアップを支援することは目的達成意識の強化と長期的なキャリア形成につながります。

リテンションマネジメントの実施で安定した企業を目指そう

長期的で安定した企業活動には優秀な人材の定着は欠かせません。社員が安心して働き、チャレンジし続けられる職場を作ることは企業成長にも必要不可欠な施策の1つでしょう。

 

リテンションマネジメントを行うにあたって重要なのは「直接のコミュニケーションの場を作ること」です。リテンションマネジメントを効果的に実践しましょう。

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