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OKRとは?MBO・KPIとの違いや導入するメリット5つを紹介

OKRとは?

OKRとは近年GoogleやFacebookなどの大企業が取り入れていることで注目されている目標設定・管理ツールです。

 

OKRはアメリカのインテル社で誕生した目標の設定、管理方法で、これまでの計画方法と比較して、高い頻度で目標の設定や追跡、再評価が行われる点が特徴となっています。

 

ここではOKRについて詳しくご紹介していきます。

Objectives and Key Results

OKRは「Objectives and Key Results(目標と主要な結果)」を略した言葉です。

 

OKRは1つのO(目標)に対して、複数のKR(主要な結果)が付随するという形で成り立ちます。OKRのゴールは、従業員すべてが同じ方向を向き、明確な優先順位を持って一定ペースでの計画進行が行われることです。

 

また、高い頻度で設定や追跡、再評価を行うためには、評価制度をスピーディに回すことが大切です。

Objectives

OKRの「Objectives」は組織が達成を目指す「目標」です。

 

「Objectives」は数値などで表せない定性的な目標であり、定量的な指標は含めず、誰でも覚えやすいシンプルなものである必要があります。また、チームのモチベーションを向上するような挑戦的な内容で、1カ月から3ヵ月程度で達成できる内容であると定義されています。

Key Results

OKRの「Key Results」は目標への進捗状況を測るための「主要な結果」です。

 

「Key Results」はObjectiveと違い、数値的に測れる具体的な指標を意味します。そのため、定量的で数値で測ることができ、1つのObjectiveに対して3つ程度設定するのが適切です。

 

また、「ベストを尽くすことで達成可能」な水準のストレッチ目標が望ましく、設定された60%~70%の達成度で成功とみなします。

MBO

MBOは「Management By Objective(目標管理制度)」を意味する言葉です。

 

MBOは4半期から半期ごとに目標への達成度を測定し、評価・管理する手法です。MBOは表無管理や生産性向上、人事評価などに用いられます。

 

一方OKRは企業と従業員の意思統一やコミュニケーションの活性化により、生産性や創造性を向上してモチベーションアップを図るという目的があるため、両者には違いがあります。

KPI

KPIは「Key Performance Indicator(主要業績評価指標)」を意味する言葉です。

 

KPIは数値化された目標を管理する手法のことで、OKRでもKPIは目標を数値化することを意味します。

 

KPIでは目標は定量化されるため、目標達成度のチェックなどを目的に利用され、評価はプロジェクトごとに変動します。一方、OKRは定性的な内容で、1ヶ月から3カ月程度に1回評価を行うという違いがあります。

OKRを導入するメリット5つ

OKRを導入するメリットをご紹介します。

 

OKRは近年注目を集めている目標設定・管理のための手法ですが、導入することで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

ここではOKRを導入するメリット5つをご紹介しますので、OKRを導入する参考にしてみてはいかがでしょうか。

OKRを導入するメリット1:企業目標を従業員と共有できる

OKRを導入することで、企業目標を従業員と共有できるというメリットがあります。

 

OKRは全従業員が同じ方向を向いて、目標達成を目指すものです。OKRの導入によって組織の目標と従業員個人個人の仕事の繋がりが明確化されることで、組織としても一体感が出ます。

 

そのため、企業全体の目標とそれぞれの行動が連動し、同じ目標を全員が共有できるようになります。

OKRを導入するメリット2:大きな目標に挑戦しやすい

OKRを導入することで、大きな目標に挑戦しやすいというメリットがあります。

 

OKRはベストを尽くすことで達成できるような目標を掲げるという特徴があり、目標が最初から高い水準となっています。また、人事評価と切り離れており、期待水準も60%~70%となっています。

 

そのため、組織全体で高い目標を目指して一丸になりやすいという特徴があり、企業としても大きな目標にチャレンジしやすく、目標も達成しやすいです。

OKRを導入するメリット3:進捗管理ができる

OKRを導入することで、進捗管理ができるというメリットがあります。

 

OKRでは目標達成に向けて全員で進みながら、週に1度程度の頻度で「チェックイン」と呼ばれる振り返りと進捗確認のミーティングを行うことで、状況の確認を行います。

 

この定期的な進捗確認により、どのくらい目標に近づいているかや、作業に遅れが出ていないかといった内容の把握が行いやすく、進捗管理がしやすくなります。

OKRを導入するメリット4:従業員が納得できる

OKRを導入することで、従業員が納得できるというメリットがあります。

 

OKRでは目標設定をロジカルに設定することができます。また、従業員自身もOKRの導入によって「自分が何を期待されているのか」という点がわかりやすくなるため、納得度が増します。

 

そのため、全員が何をすべきなのかを納得した状態で業務にあたることにより、モチベーションの向上が期待できます。

OKRを導入するメリット5:従業員エンゲージメントの向上

OKRを導入することで、従業員エンゲージメントが向上できるというメリットがあります。

 

OKRを導入すれば全社で目標を共有することになり、さらに企業目標と個人の目標がつながっているため、自分がどのくらい企業に貢献しているのかが実感しやすくなります。

 

そのため仕事への意義やモチベーションが上がり、従業員の企業へのエンゲージメントの向上が期待できるでしょう。

OKRを導入するデメリット4つ

OKRを導入するデメリットをご紹介します。

 

ここまでご紹介したとおりOKRにはさまざまなメリットがある目標の設定、管理手法ですが、一方でいくつかのデメリットもあります。

 

ここではOKRを導入するデメリット4つをご紹介しますので、OKRの導入を検討する場合はデメリットについても事前に把握しておくようにしましょう。

OKRを導入するデメリット1:規模の小さい会社には不向き

OKRは規模が小さい会社には向いていないというデメリットがあります。

 

OKRはマネジメント体制がしっかりと整っているような企業や、短期間でのOKR設定や振り返りが行えるような企業には適しています。しかし一方で、従業員数が少なく、1人が担当する業務が多岐に渡るような小規模な企業では機能しにくいです。

 

そのため、自社がOKRの導入に適しているかどうかは導入前に検討するようにしましょう。

OKRを導入するデメリット2:見直しやフィードバックの時間が必要

OKRは定期的な見直しやフィードバックの時間が必要というデメリットがあります。

 

OKRでは目標を一度設定しても、一カ月から四半期程度の期間で見直しを行います。もともと目標サイクルが短期間に設定されていることから、頻繁な見直しや調整する時間が必要になります。

 

そのため、OKRに慣れていない間は頻繁にミーティングの時間を取らなければいけない点がネックになるケースもあるでしょう。

OKRを導入するデメリット3:目標達成が難しい

OKRは目標達成が難しいというデメリットがあります。

 

OKRで設定する目標は期待水準が60%~70%となるよう設定されているため、そもそも100%の達成が難しくなっています。そのため、これまでの100%の目標達成を目標としてきた従業員にとって、OKRは慣れないだけでなくストレスになるケースもあります。

 

さらに、OKRの導入が逆に従業員のモチベーションを低下させてしまう原因になる可能性も考えられます。

OKRを導入するデメリット4:定着までに時間が必要

OKRは定着するまでに時間が必要というデメリットがあります。

 

従来の目標管理方法とOKRはさまざまな点で異なるため、導入してもすぐに定着することはないでしょう。そのため、まずは導入する意義をしっかりと説明し、従業員に納得してもらうことが重要です。

 

また、定着までに時間がかかることを納得した上で、経営陣にも協力を求めることが社内でのOKRの定着には必要でしょう。

OKRの運用手順9つ

OKRの運用手順をご紹介します。

 

OKRはどのような手順で行うことになるのでしょうか。ここではOKRの運用手順9つをご紹介しますので、導入の参考にしてみてください。

OKRの運用手順1:企業OKRの設定

OKRの運用する場合、まずは企業OKRの設定を行いましょう。

 

最初に企業全体としてのOKRを設定します。1つの企業に1つのOKRを設定することになりますが、企業内で複数の事業を行っている場合、事業ごとに別のOKRを設けても問題ありません。

 

また、OKRは経営陣が決めるのではなく、従業員や各部門から意見を聞き、さまざまなアイデアを取り入れることでボトムアップ形式に決定するのが良いでしょう。

OKRの運用手順2:部署内OKRの設定

OKRの運用する場合、部署内OKRの設定を行いましょう。

 

決定した企業のOKRをもとに、それと連動させる内容で各部門や部署、チーム内のOKRを設定します。設定する目標はあまり多くせず、部署内OKRも企業OKRと同様の基準や方法で決めるようにしましょう。

 

また、こちらもボトムアップでの意見を尊重して決定するのが良いでしょう。

OKRの運用手順3:部署内OKRの共有

OKRの運用する場合、部署内OKRの共有しましょう。

 

各部署でOKRの設定ができたら、他の部署とOKRの共有を行いましょう。また、自分の部署と他の部署、企業全体のOKRをすり合わせ、全体の整合性を保つために適宜調整や修正などを行いましょう。

OKRの運用手順4:個人OKRの設定

OKRの運用する場合、個人OKRの設定を行いましょう。

 

個人のOKRも企業のOKR、部署のOKRを連動した内容で設定します。個人のOKRも部署のOKRと同じく、企業のOKRと同様の基準や方法で決めます。

 

また、個人のOKRはマネージャーなどと相談し、必要であればメンバーにも相談してOKRを設定するようにしましょう。

OKRの運用手順5:個人OKRの共有

OKRの運用する場合、個人OKRの共有を行いましょう。

 

個人のOKRの設定ができたら、チーム内でメンバーの個人OKRを確認し合います。また、整合性を確保するために、適宜調整や修正などを行いましょう。

 

全社員が目標を共有して一丸になるためには、部署内OKRも個人OKRも企業のOKRとリンクしているか、さらに整合性が取れているかが重要なポイントになります。

OKRの運用手順6:週1ミーティングによる進捗管理

OKRの運用する場合、週1ミーティングによる進捗管理を行いましょう。

 

OKRを導入したら、週に1回程度、もしくは隔週に1回程度の定期的なミーティングを実施します。このミーティングはチェックインと呼ばれ、進捗を確認するものです。

 

OKRではこの定期的なミーティングが非常に重要な役割を果たしており、OKRの進捗や自信度の確認や更新、課題や達成阻害要因の確認、次の一手の検討などを行います。

OKRの運用手順7:週1部署内報告

OKRの運用する場合、週1部署内報告を行いましょう。

 

週一のミーティングとは別に、その週の週末夕方ごろに部署内での報告会を行います。この報告会は「Winセッション」と呼ばれ、お互いの仕事を報告し合い、褒め合う場です。

 

また、この報告会は従業員の頑張りをねぎらうことが目的となっているため、可能であれば料理やお酒を用意するのがおすすめです。たとえ仕事がうまくいっていなくても、フォローし合うことが重要です。

OKRの運用手順8:中間・最終全体レビュー

OKRの運用する場合、中間・最終全体レビューを行いましょう。

 

設定したレビュー期間の中間の地点で、中間レビューを1回もしくは2回行います。この時点で進捗に遅れがあれば改善点を検討したり、目標を変更することも可能です。

 

また、レビュー期間の最後には最終レビューとしてスコアリングを行い、OKRの評価を行います。このスコアリングは人事評価ではなく、あくまでOKRのスコアリングだということに気を付けましょう。

OKRの運用手順9:次期企業OKRの設定

OKRの運用する場合、次期企業OKRの設定を行いましょう。

 

最終レビューではOKRの結果を評価し、要因の分析を行って達成度が低すぎたり高すぎたりしていないかを確認します。また、次の四半期の目標を同じ目標にするか、別の目標を設定するかも判断します。

 

別の目標にする場合は、最終レビューの内容をもとに時期企業OKRを設定しましょう。

OKRを定着させるためのポイント6つ

OKRを定着させるためのポイントをご紹介します。

 

OKRは従来の目標管理手法と異なるため、なかなか社内に定着しないことが考えられます。それでは、OKRをうまく運用し、社内に定着させるにはどのような点がポイントになるのでしょうか。

 

ここでは最後にOKRを定着させるためのポイント6つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

OKRを定着させるためのポイント1:週1ミーティングの開催

OKRを定着させるためには、週1ミーティングの開催することがポイントです。

 

OKRでは高い頻度での進捗確認が成功の鍵になります。そのためには、前述のとおりチェックインと呼ばれる週1の定期的なミューティングを行い、メンバーの進捗や目標の実現可能性の確認、現在の課題や問題解決手段の検討などを行うことが重要です。

 

また、この週1ミーティングは結果をより良くするための話し合いの場であることを意識しましょう。

OKRを定着させるためのポイント2:目標は少し高めに設定する

OKRを定着させるためには、目標は少し高めに設定することがポイントです。

 

OKRにおける目標は、「達成するのは難しくても不可能ではない」レベルの高めの目標を設定することがベストです。また、60%~70%の達成度でも成功とみなします。

 

このように高い目標を設定することで、企業全体で大きな目標達成のために挑戦することができるようになります。

OKRを定着させるためのポイント3:レビューを適宜行う

OKRを定着させるためには、レビューを適宜行うことがポイントです。

 

OKRでは従来よりも高い頻度でのレビューを行います。1カ月から四半期の短期間でレビューを行い、見直しを行うことにより、こまめな軌道修正も可能になります。

 

レビューの頻度は期間中の中間レビューや最終レビューはもちろん、週ごとにレビューを行うことも珍しくはありません。

OKRを定着させるためのポイント4:レビューは人事評価ではないことを周知

OKRを定着させるためには、レビューは人事評価ではないことを周知するのがポイントです。

 

OKRは最終的な目標達成状況を人事評価に反映させることができます。しかしその過程でのレビューは人事評価ではないため、そのことを周知し、目標設定を行うことが重要です。

OKRを定着させるためのポイント5:タスクの自信度を確認し修正をいれる

OKRを定着させるためには、タスクの自信度を確認し修正をいれるのがポイントです。自信度とは目標に対する自分の自信を測る指標です。最初は自信度を10分の5の目標を設定します。

 

OKRでは定期的なミーティングでメンバーの自信度を確認し、自信度が低い場合には目標に修正を入れたり、課題と要因を分析するようにしましょう。

OKRを定着させるためのポイント6:目標は数値化して設定

OKRを定着させるためには、目標は数値化して設定するのがポイントです。

 

目標は最終的には達成度を10段階評価や0~100%までのパーセント評価で行うため、目標は数値化して設定することが重要です。どの程度の達成度で10段階の何段階目なのか、何パーセントの達成率なのかを評価できるようにしましょう。

OKRを導入し企業と従業員が目標を共有できる環境をつくろう

OKRは従来の目標管理手法と異なるため、社内に定着させるには運用手法をしっかりと把握しておくことが重要です。

 

ぜひこの記事でご紹介したOKRについての概要やOKRを導入するメリットやデメリット、OKRの運用手順などを参考に、環境を整えてOKRを導入してみてはいかがでしょうか。

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