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AWS VPN接続の料金を2パターン紹介!メリットや注意事項も紹介

AWS VPNとは?

AWS VPNとは、Amazon Web Servicesの提供するVPNサービスで、2つの接続方法と、それぞれ複数の料金プランが用意されています。現在需要が高まっている支社間のクラウド接続の安定や、リモート環境の整備などに対応しています。

当記事ではAWS VPNの接続方法から、料金プラン、メリット、利用時の注意事項について解説していきます。

AWS VPN オンプレミスネットワークをクラウドで拡張、どこからでも安全にアクセス可能

AWS VPNの接続方法は2種類

AWS VPNには2つの接続方法があり、どちらもオンプレミス機器を利用しますが、それぞれ異なる特徴を持っています。2つの接続方法とはAWSサイト間VPN接続と、AWS Client VPN接続で、以下でそれぞれの特徴を解説します。

AWS VPNの接続方法1: AWSサイト間VPN接続

AWSサイト間VPN接続(AWS Site-to-Site VPN)は、IPsecVPNを利用した、オンプレミスネットワーク間接続です。オンプレミスとはクラウドと対となる概念で、社内に機器を設置する形式です。

オンプレミス機器とVPNを安全な回線で繋ぐことができ、アクセス、管理を行うことができます。特に支社やデータセンターなどオンプレミス機器の設置場所から、クラウド環境への接続を作り出します。

AWS VPNの接続方法2:AWS Client VPN接続

AWSClientVPN接続とは、社内に機器を設置しクライアント管理を行う接続方法です。こちらは機器の設置や管理、運用に至るまで一体的に請け負ってもらうことができます。

特徴としてはサードパーティー製(AWS製以外の製品)の管理を行う必要がなく、運用上のストレスが軽減される点があります。またOpenVPN クライアントの特徴であるセキュリティの高さを持ち合わせ、リモート接続の数に制限がありません。

AWSサイト間VPN接続の料金は?

AWSサイト間VPN接続の料金は複数の料金要素に分かれています。通信料や、アクセラレーションサービスなどで細かく分かれていますが、AWSサイト間VPN接続の能力を存分に引き出す場合、4つの料金要素を組み合わせて費用が算出されます。

以下にAWSサイト間VPN接続の料金要素について解説していきますが、1ドル=106円(2020年8月4日時点)のレートで最終価格を算出している点にご留意ください。

AWSサイト間VPN接続の料金要素4つ

AWSサイト間接続の料金には「Accelerated サイト間VPN接続料金」「データ転送(送信)料金」「AWS Global Accelerator時間あたり料金」「Acceleratedサイト間VPN DT-Premium料金」の4つがあります。

アクセラレーションの有無によっては、全てが必須なわけではありません。それぞれの料金要素について解説していきます。

料金要素1:「Accelerated サイト間VPN接続料金」

Amazon VPC への AWS サイト間 VPN 接続を作成するときにアクセラレーション(Acceleration)を有効にすると、1接続あたり1時間0.048ドル(5.088円)の接続料金が発生します。

アクセラレーションは無効にすることもできますが、AWS Global Acceleratorによるパフォーマンス改善を利用することができません。

料金要素2:「データ転送(送信)料金」

データ転送料金は、アクセラレーションの有効・無効に関わらず発生する、共通の料金要素です。

最初の1GBは無料で、499GB (無料枠合わせ500GB)まで、1GBあたり 0.09ドル(9.54円) が課金されます。 費用としては上限で44.91ドル(4760.46円)という金額になります。

料金要素3:「AWS Global Accelerator時間あたり料金」

AWS Global Accelerator時間あたりの料金についてですが、これはアクセラレーションを有効にした場合に発生する料金要素です。接続がアクティブな時間ごとに1時間単位で課金されます。

1時間あたりの料金は Global Acceleratorあたり0.025ドル(2.65円)ですが、2つ必要になるので、価格も倍になります。1時間あたりの合計は 0.05ドル(5.3円)となります。

料金要素4:「Acceleratedサイト間VPN DT-Premium料金」

Acceleratedサイト間VPN DT-Premium料金は、送信元と送信先の地域によって料金が変わるので、仮にどちらも日本国内であるとして解説します。アジアパシフィック地域から、アジアパシフィック地域への送信ですので、1GB あたり0.01ドル(1.06円)という料金になります。

具体的な料金プラン

日本国内から国内の別の拠点へ、AWSサイト間VPN接続を行った場合で解説します。1日24時間で30日間の想定で、この期間の通信量は、送信量が500GB、受信量が1,000GBとします。それぞれは1~4の数字を対応させています。

1:0.048ドル×1(接続)×24(時間)×30(日)=34.56ドル=3,663円

2:500GBのうち499GBが有料なので、0.09ドル×499(GB)=44.91ドル=4760円

3:0.025ドル×24(時間)×30(日)=18ドル=1,908円ですが、2拠点あるので18×2=36ドル=3,816円になります。

4:送信量が00GB、受信料1,000GBを比較して、多い方の受信量1,000GBに合わせて料金が計算されます。0.01ドル×1000GB=10ドル=1,060円

1:+2:+3:+4:=34.56+44.91+36+10=125.47ドル=約13.300円(税抜)になります。

AWS Client VPN接続の料金は?

AWS Client VPN接続の料金について、以下に解説していきますが、こちらも1ドル=106円(2020年8月4日時点)のレートで算出しておりますので、導入検討の際はレートをご確認ください。

AWS Client VPN接続は、2つの料金要素に分かれています。AWSサイト間VPN接続とは、算出方法が異なりますので、こちらも改めて解説していきます。

AWS Client VPN接続の料金要素

AWS Client VPN接続は、AWS Client VPNエンドポイントの時間料金と、Client VPN接続料金の2つの要素に分かれています。AWSサイト間VPN接続の料金要素に比べると、数も少なく比較的分かりやすい算出過程になります。

特徴として接続時間あたりの料金加算でされる点があり、関連付けられたサブネットの接続に関しても、1時間あたりで計算されます。

料金要素1:「AWS Client VPNエンドポイントの時間料金」

AWS Client VPNエンドポイントの時間料金は、1時間あたり0.15ドル(15.9円)で、1時間に満たない場合、仮に10分の使用であったとしても1時間の料金が加算されます。

サブネットの接続を受ける場合、サブネットにはサブネットの利用に合わせた料金が発生します。

料金要素2:「Client VPN接続料金」

Client VPN接続料金は、サブネットの接続数と接続時間によって発生する料金要素で、サブネット一つにつき1時間あたり0.05ドル(5.3円)の料金がかかります。

AWS Client VPN接続に発生する費用は、以上のようにエンドポイント側と、サブネットそれぞれに対して発生します。以下に具体的な例を挙げて計算します。

具体的な料金プラン

日本国内にAWS Client VPNエンドポイントを作成し、接続するサブネットとしてモバイルデバイス10個に、それぞれAWS Client VPNエンドポイントを設定したとます。10個のモバイルデバイスが、同時に社外で1時間VPN接続をしたと仮定して計算します。

1:0.15ドル×1(時間)=0.15ドル=15.9円

2:0.05ドル×10(モバイルデバイス数)×1(時間)=0.5ドル=53円

1:+2:=0.65ドル=約69円(税抜)になります。

AWS VPNのメリット3つ

AWS VPNの導入には大きく分けて3つのメリットがあります。それは、高可用性を持ち、全デバイスからの接続を可能にし、そして非常に高いセキュリティを持っている点です。

他にもアプリケーションの高速化など接続方法それぞれの個性を含む、多くの魅力を持っていますが、まず特徴としてあげられるのは上記の3点になります。

AWS VPNのメリット1:高可用性

AWS VPNは冗長性を確保することができます。AWS VPNの場合2つのデータトンネルを使用することで、一方でストリーミングを行いつつ、もう一方のトンネルで冗長性を確保することができます。

また、1つのトンネルがダウンした場合でも、他方のトンネルによってトラフィックを保つこともできます。

AWS VPNのメリット2:全デバイスからの接続

AWS VPNはOpenVPN ベースのクライアントからクライアントを選べるためLInux、Windows、Mac、iOS、Androidといった、対応デバイスの選択肢が非常に多いという強みがあります。

アプリケーションへの接続を前提に設計されたことで、およそ全てのデバイスに対応することができます。

AWS VPNのメリット3:セキュアな通信

AWS VPNは、オンプレミスネットワークと同じ形式で、VPCへ接続することができます。IPsecを使用していることからも、情報の盗み見や改ざんのリスクが少ないという強みがあります。

AWS VPNであれば、高セキュアなプライベートセッションを得ることができます。

AWS VPNの料金に関する注意事項

AWS VPNは、料金説明の項にも書いたように、1時間単位で料金が加算されるシステムです。しかし1時間に満たない使用の場合、数分の利用であっても1時間分の料金が発生しますのでご注意ください。重要な点ですので、こちらでも改めて記載いたします。

AWS VPNを導入する際はシミュレーションしてから検討しよう!

AWS VPNは2種類の接続と、それぞれに複数の料金要素を持つサービスです。為替レートの影響や、数分の接続でも1時間の料金が発生してしまうシステムである点も含め、個別具体的なシミュレーションを行う必要があります。

高セキュアな接続を、あらゆるデバイスから、冗長性を保ちつつ行えるAWS VPNですので、費用計算をシミュレートすることで、計算できるリモート環境を手に入れることができます。