
AWSのサポートプランの種類4つ|AWSが提供するサポート内容6つ
AWSとは?
AWSとはアマゾン ウェブ サービスの略で、Amazonが提供している100以上のクラウドコンピューティングサービスの総称です。
AWSの始まりは、自社の大量の商品を管理し分析するために構築したインフラやアプリケーションをクラウドサービスとして一般公開したことがきっかけです。
世界中のデータセンターから175以上のフル機能のサービスを提供し、クラウドサービスのなかでも高い人気を誇っています。
AWSサポートの始め方とは?
AWSを利用する手順ですが、まずアカウントを作成します。この時、無料枠(12か月間)の利用のみでもクレジットカードが必要となります。
手順としては、名前やメールアドレスなどの情報を入力、支払い情報を入力、SMSによるアカウント認証、AWSサポートプランの選択、AWSアカウントの作成完了です。わずか数分でアカウントが有効になり、メールが届きます。
あとは登録したアカウントでコンソールにログインし、使っていきます。
AWSのサポートプランの種類4つ
AWSのサポートプラには、「ベーシックプラン」「エンタープライズサポートプラン」「開発者サポートプラン」「ビジネスサポートプラン」の4つの種類があります。
AWSのサポートプランは、私たちに最適なツールの組み合せと、専門知識を利用できるようにし、パフォーマンスの最適化、そしてリスクの管理、コストの制御などを可能にします。
AWSのサポートプランの種類1:ベーシックプラン
ベーシック(basic)プランは、AWSを利用するすべての人が対象となります。AWSのアカウントを取得することで与えられるプランです。
リソースセンター・サービス状態ダッシュボード・製品 FAQ・フォーラム、および健全性チェックのサポートなど、基本的なものが無料で提供されます。これよりも高いレベルのサポートを希望の方は、その他の「エンタープライズ」「開発者」「ビジネス」に加入するべきです。
ベーシックプランの料金
ベーシックプランに関しては無料です。
先に述べたように、リソースセンター・サービス状態ダッシュボード・製品 FAQ・フォーラム、および健全性チェックのサポートが無料で受けられ、カスタマーサービスでの請求やアカウントに関する相談も受けられます。
ただし、製品の操作や設定方法・障害に対する原因の切り分け・メンテナンスの詳細など、技術的な問い合わせに関しては有償のAWSサポートへの加入が必要となります。
AWSのサポートプランの種類2:エンタープライズサポートプラン
エンタープライズサポートプランは、名前の通り法人(団体)向けで、ヘビーユーザー利用のプランです。
「エンタープライズ」レベルだと、英語ではなくプロフェッショナルによる日本語でのサポートを24時間年中無休でいつでも利用できます。しかも緊急事態には15分以内に初回応答してくれるようです。
サポートセンターでは、メールだけでなく電話・チャットでの相談やテクニカルアカウントマネージャーに直接連絡もできます。
エンタープライズサポートプランの料金
エンタープライズの利用料金は最低でも15,000米ドルと、4つの中では1番価格の高いプランで、1米ドルを100円で計算すると1,500,000円です。月額設定されていますが、固定ではなく使った量に応じて料金が月額を上回ることがあります。
月額料金、または月額AWS料金に対する一定の割合のうちの高い方が請求されます。
リンク先「AWSサポートのプランの料金」から、料金計算の例がご覧いただけます。
AWSのサポートプランの種類3:開発者サポートプラン
開発者サポートプランは、学習や個人の方向けです。また、AWSの各種サービスの内容を試したい方にもおすすめです。
「開発者」レベルでは、プロフェッショナルによる日本語サポートを平日の月曜日~金曜日、日本時間の午前9時から午後6時まで利用できます。
サポートセンターでは、Webブラウザを使用して「Webサポート」経由でケースをオンラインで開くことができます。
開発者サポートプランの料金
開発者サポートプランも有料で、利用料金は最低でも29米ドルかかります。
月額29米ドル、または、毎月のAWS料金の3%で高い方が適用されます。
例えば毎月のAWS料金が2,000米ドルの場合は、2,000米ドルx3%=60米ドルで、AWS料金の方が高いので請求金額は60米ドルとなります。
AWSのサポートプランの種類4:ビジネスサポートプラン
ビジネスサポートプランは、ビジネス影響のあるサービスを利用している方向けです。
「ビジネス」レベルの方は、プロフェッショナルによる日本語サポートを24時間年中無休でいつでも利用できます。ビジネスに影響のある、発生中の障害に対しての初回応答時間は1時間以内、と早い対応です。
サポートセンターではメールをはじめ、電話・チャットでの問い合わせができます。
ビジネスサポートプランの料金
ビジネスサポートの利用料金は最低でも100米ドルです。
月額設定されていますが、こちらも固定ではなく使った量に応じて料金が月額を上回ることがあります。
月額100米ドル、または月額AWS料金に対する一定の割合のうちの高い方が請求されます。
AWSが提供するサポート内容6つ
AWSでのみ可能なツールと専門知識の組み合わせによってすばらしい成果が得られるよう、私たちをサポートしてくれます。
AWSに用意されている数あるサポートのうち6つを紹介していきます。
AWSが提供するサポート内容1:お問い合わせ対応
ビジネスサポート以上のプランだと電話での問い合わせもできます。電話はコールバック方式で、サポートセンターのWeb画面で電話番号を入力し、返答を待つ形式です。
また、深い知見を持ち、ユーザーに対して適切なサポートをしてくれるAWSの専門家「テクニカルアカウントマネージャ(以下、tam)」がいます。サポートセンターへの問い合わせで、緊急度の高いものはサポートセンターがtamへ連携します。
AWSが提供するサポート内容2:サポートフォーラム
AWSにはサポートフォーラムがあります。例えば、誰かが利用方法や使い方などの質問を書いて誰かが返信・回答するというもので、全サポートプランで利用が可能です。
緊急度・優先度が低く回答時間を問わない内容であれば、サポートエンジニアを頼らずにサポートフォーラムを利用し質問をする、もしくは他の人たちの質問履歴をたどることによって問題が解決できるかもしれません。
AWSが提供するサポート内容3:AWS トラステッドアドバイザー
AWS特有の「AWS Trusted Advisor(トラステッドアドバイザー)」というサポートがあり、ユーザーのシステム構成や運用状態を精査し、何か改善できることがあれば提示してくれるというものです。
AWSマネジメントコンソールからアクセス、またはAPI経由でアクセスもできます。AWSサイトにはAPIへアクセスするためのサンプルソースが掲載されています。
AWSが提供するサポート内容4:サービスの状態を確認する
AWSではCost Explorerという無料のレポートツールを提供しています。
コストと使用状況レポートを利用することで、アカウントとそのIAMユーザーが使用した各サービスカテゴリのAWS使用状況が、時間単位または日単位の明細項目として一覧表示され、コスト配分のためにアクティブ化されたタグも確認できます。
レポートは最低1日に1回以上更新され、当月の使用状況が記録されたレポートが毎月末に確定されます。
AWSが提供するサポート内容5:ベストプラクティスガイド
AWSではサービス毎に、セキュリティのベストプラクティスを公式ドキュメントとして提供されており、効率の良い方法を知ることができます。
例えば、Amazon S3のセキュリティのベストプラクティスでは予防的対策として、権限管理、暗号化といった機密性を保護する機能と、バージョニングや改ざん抑止などの完全性を保護する機能が記載されています。
AWSが提供するサポート内容6:1対1で質問への回答
AWSサポートでは経験豊富な技術サポートエンジニアによる、1対1での迅速なレスポンスを特徴とするサポートサービスがあります。操作上の問題や不満、技術的な質問など、サポートエンジニアのチームに連絡ができ、1人1人に合わせたサポートを受けられます。
エンタープライズとビジネスプランの方は年末年始、時間に関わらずいつでも利用することができます。
AWSのサポートを使ってみよう
今お使いのOSやOSS、クラウドシステムに満足されていますでしょうか。
コロナ禍の影響もあり出社制限・テレワークなど、組織や仕事内容の見直しなどを必要としている企業もあるのではないでしょうか。
富士通では、FJCS(FUJITSU Cloud Service)for AWSというクラウドサービスも提供しています。AWSを利用する各企業からの評判は良く、評価も高いです。これを機にAWSのサポートを利用してみてください。