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傾聴とは?採用試験時に必要な傾聴の技法9つやもたらされる効果を紹介!

傾聴とは


「傾聴」とは、相手の話に丁寧に耳と心を傾けて、相手の話を「聴く」会話の技術を指します。

もともとは、看護やカウンセリングの場面で使用されるコミュニケーション技法の1つでしたが、現在では実践的なテクニックとしてビジネスの場面でも応用されています。

ここからは、「傾聴」するためには具体的にどのようなことが重要なのか見てみましょう。

傾聴は受容と共感

「傾聴」には、受容と共感が重要とされています。「受容」とは相手の気持ちを受け入れることを、「共感」とは相手の気持ちに寄り添うことを表します。

ただし、受容とは「相手の気持ち」を受け入れることであって、内容そのものを受け入れるということではありません。まずは相手の気持ちを最後まで聴くことが大切です。

また、共感するためには、相手の気持ちを否定したり批判したりすることなく、同調することが大切です。共感することで話し手は「理解されている」と感じ、落ち着いた状態で話すことができます。

傾聴の目的

「傾聴」の目的は、相手を理解することにあります。

相手の話を傾聴することで相手への理解を深め、建設的な行動がとれるようにサポートすることが可能になります。

他にも、話し手が自分の話をすることで、問題を解決する糸口を自ら見つけてもらうことも目的とされています。

傾聴はエンジニアの採用に役立つ?


エンジニアとして採用される人材は、専門的な技術面で優れているスペシャリストであることが考えられます。

しかし、今後ともに仕事していく人材と考えれば、技術面が優れていることは前提条件として、それ以外にもコミュニケーション能力を持ち合わせている必要があります。

エンジニアの採用試験の際、実際に「傾聴」の手法を用いることで面接者のコミュニケーション能力を引き出していくことが可能になります。

このように、面接者の実際の人柄を知ることで、より良い人材を採用する可能性が高くなります。

ロジャーズが唱えた傾聴の原則3選


カール・ロジャーズとは、来談者中心療法を創始したアメリカの心理学者です。

ロジャーズは、自身が患者に対して行ったカウンセリングの多くの事例を分析し、そのカウンセリングが有効だった事例に共通する「傾聴(聴く側)の3原則」を提唱しました。

ここからは、その3つのポイントについて見ていきましょう。

ロジャーズが唱えた原則1:相手と自分を一致させる

ロジャーズが唱えた傾聴の3原則1つ目は、「自己一致」です。

自己一致とは、聞き手自身も自分の気持ちを大事にして、相手の話の内容が分かりにくい時は聞き直して内容を確かめ、相手にも自分にも真摯な態度で聴くことです。自己一致している状態であればあるほど、次に説明する「共感的理解」が深まります。

ロジャーズが唱えた原則2:相手の気持ちになって聴く

ロジャーズが唱えた傾聴の3原則2つ目は、「共感的理解」です。

共感的理解とは、話を聴く時は相手の立場に立ち、相手の気持ちを知ろうとすることです。

ロジャーズが唱えた原則3:相手の話を肯定する気持ちで聴く

ロジャーズが唱えた傾聴の3原則3つ目は、「無条件の肯定的配慮」です。

無条件の肯定的配慮とは、相手の話を善悪で評価して否定したりせず、なぜそのように思ったのかに関心を持って聴くことです。ここに関心を持つことで、相手は自分が尊重されたと思い、心を開きやすくなります。

エンジニアへの採用試験時に必要な傾聴の技法9つ


傾聴の具体的技法は9つあります。適切な技法を取り入れられれば、高い効果も期待できるでしょう。

ここからは傾聴の技法9つについて、どのような場面で使用するのが望ましいか説明していきます。

採用試験時に必要な傾聴の技法1:相手の話を聴く姿勢を示す

傾聴する上で重要なのが、”態度”と”しぐさ”です。相手の話に興味がある、しっかりと聴く意思があるということを、自分の態度やしぐさで示す必要があります。

傾聴する際は相手の方に体を向けて、顔や目を見るようにしましょう。姿勢は少し前のめりになるようにします。普段仲の良い友人と夢中で話している時などはそうなっていることが多いはずです。

話の内容にもよりますが、柔らかい表情を心がけると相手にもリラックスしてもらえます。そのような姿勢を相手に示すことが大切です。

また、しぐさの中でも腕組みは警戒や拒絶を表すため、相手との間に壁を作ってしまう恐れがありますので注意が必要です。

採用試験時に必要な傾聴の技法2:相手の気持ちを汲み取る

相手の話、声、表情、しぐさ等から相手が今、どのような精神状態や気持ちでいるかを汲み取ります。

相手の気持ちが喜怒哀楽のどこに傾いているかだけでなく、不安感や羞恥心など採用試験ではよく見られる心の細かい状態まで理解することが、傾聴のスタートラインにおいて非常に重要です。

初めは相手に直接伝えられませんが、相手の気持ちを汲み取ることでその他の技法を使う際に気持ちを理解したことを伝えることに役立ちます。その際、相手の気持ちに善悪や好き嫌いなどの判断を加えることは避けましょう。

採用試験時に必要な傾聴の技法3:ミラーリングを行う

ミラーリングとは、鏡のように相手と同じ動きをする非言語的コミュニケーションのことをいいます。

具体的な使い方として、姿勢やしぐさ、表情や声のトーンを相手と同調させることで、親密感や安心感を相手に感じさせることができます。

わざとらしくならないように、タイミングを図ったり真似するポーズを左右対称にしたりするとうまくミラーリングできるでしょう。こうしたことで、採用試験という慣れない場面でも、落ち着いて話をさせることができます。

採用試験時に必要な傾聴の技法4:バックトラッキングを行う

バックトラッキングは「オウム返し」のことで、相手の話を繰り返すことできちんと理解しているという印象を与え、共感を示すことができます。

相手の感情に寄り添いつつ、一部を抜粋するように反復するといいでしょう。

しかし、注意点として、繰り返しすぎる等のタイミングや頻度を間違えると逆効果になります。真剣に話をしてくれなくなってしまいますので注意が必要です。

採用試験時に必要な傾聴の技法5:パラフレーズを行う

傾聴でとても大切なのが、話の内容を適宜まとめながら聴くことです。相手の話の中の出来事やフレーズを、別の言葉で話に盛り込む技法が重要になります。この再度盛り込まれた話題やフレーズのことをパラフレーズといいます。

例えば、「うっかりして大事な物をなくしてしまったのです」には「大切な物だったのですね。失くしてしまったのですか」、「急な話で驚きました」には「急な話ですとびっくりしますよね」といったものです。

パラフレーズの原則は、意味は変えずに別の言葉で表現することと、「あなたは○○だったのですね」のように主語を意図的な言葉に作り変えることで構成されています。

これらは、聴き手が自分を理解してくれていると認識をすり合わせたり、話の内容が誰の感情、体験なのか明確に自覚することができ、安心感を与えるなどの効果をもたらします。

採用試験時に必要な傾聴の技法6:相手に話の続きを促す

傾聴には、話の続きを促す技法もあります。「それからどうしたの?」「もっと詳しく話をしてもらえる?」などの続きを促す会話を盛り込むのです。

これは、先ほど紹介したバックトラッキングと併用することで、話し手は自分が抱える悩みのどこに問題があるかを明確にできます。また何より、それまで話したことが理解してもらえている安心感を与えることが大切です。

話の続きを促すのは、相手の気持ちや登場人物の気持ちを丁寧に確認しながら行いましょう。頻繁に促すと急かしてしまうことになり、相手との信頼関係を損ねてしまいやすくなります。

採用試験時に必要な傾聴の技法7:相手の話の途中で意見などをしない

適度なうなずきや、相手の話を途中で遮らず話すペースを相手に合わせることが良いでしょう。もし相手に原因があっても、改善を要求したり結論を急かすことは避けましょう。

ゆったりと相手を受け入れるような気持ちで、相手に求められるまでは自分の意見などを挟まないことが大切です。

採用試験時に必要な傾聴の技法8:相手がどうしたいのかを探る

会話の中で話し手が問題と感じる内容に注視する技法を用います。

相手の持つ「その問題についての自分の意見」を丁寧に確認した後、相手をゆっくりと問題解決へ導いていくことが重要です。

先ほど紹介したように、聴き手が話の途中で意見を挟まず、結論を急がなければ、信頼関係を構築したまま少しずつ問題や事態の改善につなげていけます。

問題と感じている内容に注視し、相手が「自分がどうしたいのか」を自らの思考でつかめるよう誘導できるとよいでしょう。

採用試験時に必要な傾聴の技法9:相手が取り乱した時などは沈黙する

相手が取り乱した場合は相手を落ち着かせることが重要です。

相手の様子をじっくりと落ち着いて観察し、正確に見極め、短い沈黙を挟むやり方も有効です。この様な落ち着いた観察とゆったりとした対応は、相手の状態をフラットに戻す力があります。

エンジニアへの採用試験時に傾聴でもたらされる効果3つ


傾聴を行うことで相手の気持ちや考えに真摯に向き合うことになるため、採用試験時にもいくつか得られるメリットがあります。

具体的にどのようなメリットがあるのか、3つの効果について説明していきます。

採用試験時に傾聴でもたらされる効果1:相手への理解度が深まる

相手の気持ちや考えを知ることで相手をより深く理解できます。

相手を理解する行為を通して、最初にお話ししたエンジニアの技術面だけではなく、どのような思考や人柄を知ることができます。

採用試験時に傾聴でもたらされる効果2:相手が自分の考えを整理できる

傾聴を行うと、対話の中で聴き手が特別なアドバイスを行わなくても、話し手が自らの心情や考えを整理できます。

話し手は自分の考えを何とか相手に伝えようとして言語化し、それを口に出すことで自分の本当の心情や考えに気付くことができます。

そうすることで、短い採用試験の中でもより具体的な考えを聴き出すことができます。

採用試験時に傾聴でもたらされる効果3:相手との信頼関係が構築できる

傾聴は信頼関係の構築にも役立ちます。

傾聴では、聴き手は話し手の立場になって考え、否定や疑問を挟まずに相手の話したいことに共感しようと努めます。そのため、話し手は自分のことを「理解されてる」「共感されてる」といった肯定的な感覚を得られるため、ラポール(信頼)形成につながるのです。

エンジニアを採用するために傾聴を行おう


上手いコミュニケーションを取るための第一歩は、相手の話をしっかりと聴き、質問の意味を正しく理解することです。傾聴力を学ぶことで、相手の調子に合わせてその場に応じたコミュニケーションを取れるようになるでしょう。

傾聴力というスキルを身につけることで、採用試験だけではなくもっと多くのビジネスシーンで役立つことでしょう。