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業務委託契約の4つのメリットは?雇用契約との違いや注意点も押さえよう

業務委託契約とは?

業務委託とは、雇用されて仕事をするのではなく、企業などから業務の依頼を受けて仕事をします。そのため、基本的には仕事を依頼する側と仕事を受ける側の立場は対等となります。しかし、よく聞くようになった業務委託ですが、いくつか把握しておくべきことや注意すべき点などがあります。

雇用契約との違い

業務委託は依頼をされて仕事をすることになります。そのため、業務委託では企業と雇用契約を結びません。雇用契約を結ばないということは、労働者という立場にならないということです。また労働者ではないため、労働時間や賃金などの規制がありません。また、失業保険や労災保険などもありません。

派遣契約との違い

業務委託では雇用契約を結びません。しかし、派遣契約の場合は派遣会社と雇用契約を結ぶことになり、派遣会社が労働者の指揮権を持っています。業務委託の場合は基本的に請負契約となるため、成果物や契約内容の仕事を完了させることで報酬をもらうことになります。また納品ができれば良いため、そのプロセスは請負業者側にあり、仕事を依頼した側に指揮権はありません。

業務委託契約の4つのメリット

業務委託は、依頼主と雇用契約を結ぶわけではありません。そのため、雇用して社員として働いてもらう場合とは、その働き方に大きな違いが出ます。雇用契約を結ばないので、労働者という立場にならないことから、いくつかのデメリットが発生してしまうこともありますが、逆に労働者という立場でないことで得られるメリットもあります。

メリット1:必要な時にだけ仕事を依頼できる

仕事内容や業界によっては、繁忙期や閑散期があります。そのため、繁忙期に人手不足にならないように社員を多く雇用してしまうと、閑散期に無駄な人件費が発生してしまいます。しかし、業務委託であれば、契約内容によって成果物や期間などで業務量を調節することができます。そのため、人手が必要なときだけ仕事を依頼することができ、人件費をコントロールすることができるというメリットがあります。

メリット2:専門性が必要な業務を任せられる

専門性の高い業務を始めるためには社員を教育する必要があり、時間もコストもかかってしまいます。また、人材を新しく雇用するにしても、すぐに求める人材が見つかるとは限りません。しかし業務委託であれば、求める知識や技術を持っている委託業者に依頼することで、すぐに業務に対応できるというメリットがあります。

メリット3:社員はやるべき仕事に集中できる

仕事の中には重要性が高いものと、そうでないものがあります。重要性の低い仕事に時間が取られてしまうと、重要な仕事に対して費やす時間が短くなってしまいます。そのような場合には、業務委託によって重要度の低い仕事を任せることで、社員は重要度の高い仕事に集中できるというメリットが得られます。また、重要度が高い仕事に集中することで、企業としての仕事の質を高められるというメリットもあります。

メリット4:雇用契約で発生するコストを削減できる

業務委託契約の場合は、雇用契約を結びません。そのため労働者という立場ではなく、社会保険料や退職金の積み立てなどの負担がありません。よって、雇用することで発生するコストを削減できるというメリットがあります。また、業務委託の場合は報酬が基本的な支払いとなり、その報酬も契約内容によってある程度は調整することもできます。

社会保険

上記で述べた通り業務委託契約の場合は、雇用契約を結ぶわけではないため、労働者という立場にはなりません。そのため、雇用時に加入する健康保険料や厚生年金保険料、雇用保険料などの社会保険料を企業が負担をする必要がありません。また、労災保険料の負担も不要で、これらのコストを削減できることは企業にとって大きなメリットとなります。

公的医療保険や公的年金の保険料の徴収方法は、①企業等に勤務している人(健康保険+厚生年金9の組合せ)と②自営、農業等で働いている人や無職の人(国民健康保険+国民年金の組合せ)の二つのグループによって異なる。①のグループの人の保険料は、給与やボーナスに一定の料率をかけて算定される。半分を勤務先が負担し、残りの半分については本人の給与等から天引きすることによって徴収されている。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Sei…

福利厚生

業務委託では雇用契約を結ばないため、福利厚生のコストも削減することができます。さらに、退職金の積立やボーナスなども必要ありません。そのため、業務委託で仕事を依頼すれば、社員として雇用するよりも大きく人件費が削減できるというメリットが企業にはあります。

教育・研修にかかるコスト

社員が専門性の高い業務をするには教育や研修が必要なことが多く、時間もコストもかかってしまいます。しかし、先にも述べた通り、業務委託をすれば専門性の高い業務を任せることもできます。そのため、社内で人材が成長するまでの間は業務委託で専門性の高い仕事を任せることで、人件費を削減できるといったメリットがあります。

労働時間など労基法の規制

業務委託の場合は労基法が適用されません。そのため、労働時間や賃金、解雇などの規制がありません。これらのことから、残業や最低賃金などの概念がなくなり、突然の契約解除なども場合によっては可能となります。ただし、これらについては契約時に詳細を決めることになり、またそれに従うことになります。そのため、自由にルールが決められるわけではありません。

労働基準法

業務委託契約の注意点

業務委託は、企業にとっていろいろなメリットを得ることができますが、いくつか注意すべき点もあります。もし、業務委託で仕事を依頼することを検討しているのであれば、メリットだけに注目せず、業務委託契約だからこそ注意すべき点も把握しておくようにしましょう。

報酬額によっては高コストになる

業務委託の場合、契約時に仕事内容に合わせた報酬額を交渉することになります。その報酬は当然ながら、専門性の高い仕事になるほど高くなります。そのため、社員の教育や研修、雇用契約時などのコストを大きく削減できるというメリットはありますが、依頼する仕事内容によっては、報酬が非常に高くなる場合もあります。しかし、それだけ高い専門知識や技術を持った人材をすぐに確保できるということはメリットとなります。

適任者がすぐに見つかるとは限らない

業務委託をすれば、すぐに業務に対応してもらうことができます。しかし、業務委託業者でもフリーランスでも、仕事を依頼すればすぐに仕事に取り掛かってもらえるとは限りません。契約内容によっては仕事を断られることもあります。また、依頼したい仕事に対する知識や経験を持っている委託業者を探す必要もあります。

社内に知見がたまりにくい

業務委託をすれば専門性の高い仕事でも、契約さえできればすぐに対応してもらうことができます。しかし、業務委託ということは社外の人に仕事を任せることになります。そのため仕事によって得られたノウハウは、契約が切れたときには社内に残らないということになります。

業務の成果に対する管理は必要

業務委託の場合は、指揮権が依頼主にはありません。そのため、基本的に仕事は任せることになるため、依頼主はその成果に至るまでのプロセスを管理したり、指摘したりすることが難しいこともあります。これらが原因で、業務委託では委託した業務の質によってトラブルとなってしまうこともあるので、業務の成果についての管理や質、流れなどは事前に双方で確認しておく必要があります。

情報セキュリティのリスク

業務委託をするということは、社外で企業情報や個人情報などを扱われるという可能性もあります。そのため、業務委託した先から情報漏洩が起こるというセキュリティリスクもあります。委託先が情報漏洩をしたとしても、その委託元である企業も責任を問われることになるので、仕事内容によって委託先を選び、委託先のセキュリティ対策について把握することが必要になります。

業務委託を上手に活用しよう

業務委託にはいろいろと注意すべき点があります。それらの注意点には情報セキュリティや、業務成果の管理など、企業の活動として重要なものも含まれています。しかし業務委託はうまく活用することで、いろいろなメリットを得ることもできます。そのため、業務委託に関する注意点を把握して、うまくメリットを得られるようにしましょう。