
AWSエンジニアを採用したい人事担当向けのAWS入門:Amazon Quantum Ledger Database
クラウドサービスAWSを導入する企業は近年増加しています。
AWSにはさまざまなサービスを提供しており、業種などに合わせて導入できます。
本記事ではフルマネージド型の台帳データベース「Amazon Quantum Ledger Database」について紹介します。
Amazon Quantum Ledger Databaseとは
Amazon Quantum Ledger Databaseはフルマネージド型の台帳データベースです。
従来のデータベースは、データを上書き・削除ができるので、開発者は監査テーブルなどでデータ系列を追跡します。
Amazon Quantum Ledger Databaseでは追記のみが可能なジャーナルなので、完全なデータ系列を開発者に提供できます。
またアプリケーションデータの変更の追跡や変更履歴で検証も可能です。
ログは信頼された中央機関が所有するので安心して使用できます。
Amazon Quantum Ledger Databaseはアプリケーションを構築するといった複雑な作業なしに利用できます。
Amazon Quantum Ledger Databaseの価格
Amazon Quantum Ledger Databaseは使用した分に対して料金が発生します。
【データベースストレージおよびIO】
ストレージはGB単位の月額料金、IOは100万単位のリクエスト数で請求されます。
書き込み I/O | 100 万件のリクエストあたり 0.799USD |
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読み込み I/O | 100 万件のリクエストあたり 0.155USD |
ジャーナルストレージ料金 | 月額料金 0.034USD/GB |
インデックス化ストレージ料金 | 月額料金 0.285USD/GB |
【データ転送】
Data Transfer IN To Amazon QLDB From Internet
すべてのデータ転送受信 (イン) | 0.00USD/GB |
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Data Transfer OUT From Amazon QLDB To Internet
1 GB /月まで | 0.00USD/GB |
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その後 9.999 TB /月まで | 0.114USD/GB |
その後 40 TB /月まで | 0.089USD/GB |
その後 100 TB /月まで | 0.086USD/GB |
150 TB/月を上回る場合 | 0.084USD/GB |
エンジニアにAmazon Quantum Ledger Databaseを使用してもらうメリット
エンジニアがAmazon Quantum Ledger Databaseを使用するメリットは主に以下の6つです。
ジャーナル内のデータの変更ができない
Amazon Quantum Ledger Databaseではアプリケーションデータの変更を追跡し、変更履歴を確認できます。
ジャーナル内のデータは削除・変更ができないので、安心して利用できます。
暗号的関数を使用できる
Amazon Quantum Ledger Databaseでは、暗号学的ハッシュ関数を使用し、安全な出力ファイルを生成できます。
ダイジェストは変更履歴の証明となるので、整合性をさかのぼることも可能です。
高い性能とスケーラビリティを持っている
Amazon Quantum Ledger Databaseは高い性能とスケーラビリティがあり、一般的な台帳に比べ2~3倍ものトランザクションを実行できます。
サーバーレスで使える
Amazon Quantum Ledger Databaseはプロビジョニングや読み取り・書き取りの上限がありません。
テーブルを定義するだけで自動的にスケールしてくれます。
使いやすい
Amazon Quantum Ledger Databaseは誰でも使いやすいようデータベース機能が搭載されています。
またデータ型と構造を簡単に操作できるように設計されているのが特徴です。
高可用性
Amazon Quantum Ledger Databaseは高可用性が実現できるように設計されています。
使いやすさにこだわった台帳データベース
Amazon Quantum Ledger Databaseはフルマネージド型の台帳データベースであり、誰でも使いやすいように設計されています。
暗号化関数が使用できるので、出力ファイルなどを安全に生成できます。
安全で使いやすいデータベースを探している企業は導入を検討してみてはいかがでしょうか。