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経産省が発表したIT人材育成の状況と動向3:海外と日本のエンジニアを含むIT人材レベルの比較

経済産業省はIT人材育成の状況と動向に関する調査を行い、その結果を公表しています。
ここでは数ある調査の中から「各国のIT人材のレベル」と「給与との関係」にスポットを当てて紹介していきます。はたして人材のレベルと給与には関連性があるのでしょうか?

各国のIT人材のレベル比較

経済産業省の調査によると、日本のIT人材のスキル標準レベルは以下の割合で分布しているそうです。

  • レベル1の人:7.4%
  • レベル2の人:18.6%
  • レベル3の人:38.0%
  • レベル4の人:24.6%
  • レベル5の人:9.4%
  • レベル6の人:1.0%
  • レベル7の人:1.0%

レベル3の人が一番多いことがわかります。
なお、スキル標準レベルについては以下のように定義されています。

  • レベル1:最低限求められる基礎知識を有している人材
  • レベル2:基本的知識・技能を有している人材
  • レベル3:応用的知識・技能を有している人材
  • レベル4:高度な知識・技能を有している人材
  • レベル5:企業内のハイエンドプレーヤー
  • レベル6:国内のハイエンドプレーヤー
  • レベル7:国内のハイエンドプレーヤーかつ世界で通用するプレーヤー

日本のスキル標準レベルの平均は3.17となっており、これは日本、アメリカ、インド、中国、インドネシア、ベトナム、タイ、韓国の8ヶ国の中では7番目、下から数えて2番目に低い値となっています。
参考までに、各国の平均レベルと順位は以下のようになっています。

  • 1位 アメリカ(平均レベル4.05)
  • 2位 インド(平均レベル3.90)
  • 3位 中国(平均レベル3.58)
  • 4位 インドネシア(平均レベル3.43)
  • 5位 ベトナム(平均レベル3.31)
  • 6位 タイ(平均レベル3.21)
  • 7位 日本(平均レベル3.17)
  • 8位 韓国(平均レベル3.14)

経済産業省の資料『IT人材育成の状況等について』にはこの現状について、「回答者の平均がレベル4を超えている米国やレベル3の後半に達しているインド・中国に対して、日本の平均レベルはレベル3の前半にとどまっている。世界的な規模でみても、我が国のIT人材はレベルアップが必要な状況にあるといえる」と書かれています。

給与との関係

給料

経済産業省の資料『IT人材育成の状況等について』には、前述の8ヶ国のIT人材500人に対して「この仕事は給与が高い」という質問に「よくあてはまる」「どちらかと言えばあてはまる」「どちらかと言えばあてはまらない」「まったくあてはまらない」の4つから選んで答えるアンケートの結果が掲載されています。

「よくあてはまる」と答えた回答者が多かった順に並べると以下のようになります。

  • 1位 アメリカ(51.2%)
  • 2位 インド(47.4%)
  • 3位 インドネシア(30.8%)
  • 4位 ベトナム(30.3%)
  • 5位 タイ(27.8%)
  • 6位 中国(15.0%)
  • 7位 韓国(6.4%)
  • 8位 日本(4.0%)

この結果について同資料では「平均レベルの高さが、各国のIT関連職種や業種の競争力の高さにつながり、結果として高い給与水準が実現されている可能性も考えられる」とコメントしています。

日本のIT人材のレベルは世界に比べて低い

日本のIT人材のレベルは世界に比べると低い傾向にあります。
これに加えて日本のIT人材は需要に対して数が少ないため、要求するレベルにマッチした技術者を直接雇用しようとしてもなかなか見つけられないかもしれません。

少しでも希望に近い人材を見つけたい場合は、エンジニアの派遣も視野に入れて検討してください。

出典:経済産業省「IT人材育成の状況等について