MENU

経産省が発表したIT人材育成の状況と動向4:エンジニアを含む日本と海外の人材教育・研修制度に対する満足度

ここでは経済産業省が行った調査の中から、企業による人材教育に対してIT人材がどのくらい満足しているのかを示す部分を紹介していきます。
IT人材が自主的に勉強しているかどうかについての調査結果も合わせて紹介するので、人材教育に興味のある担当者の方はぜひご一読ください。

各国のIT人材教育・研修制度に対する満足度の違い

経済産業省は『IT人材育成の状況等について』という資料の中で、アメリカ、インド、インドネシア、ベトナム、タイ、中国、韓国に日本を加えた計8ヶ国において、「会社の教育・研修制度や自己研鑽支援制度に対する満足度」に関する調査を行い、結果を公表しています。

これによると、「会社の教育・研修制度や自己研鑽支援制度に満足している」と答えた人の割合は以下のようになりました。

  • 1位 アメリカ(46.6%)
  • 2位 インド(41.2%)
  • 3位 タイ(29.0%)
  • 4位 インドネシア(27.6%)
  • 5位 ベトナム(27.0%)
  • 6位 中国(13.4%)
  • 7位 韓国(9.0%)
  • 8位 日本(5.2%)

(「満足している」と答えた率が高い順に記載)
日本は8ヶ国中最も低いという結果がでました。
一方で、「満足していない」と答えた日本のIT人材の率は19.0%であり、24.2%の韓国の次に高い数値を示しました。

「どちらかといえば満足していない」と「満足していない」を合わせると59.4%になることから、日本のIT人材の多くは会社から提供される教育や研修に満足していないことがわかります。

自己研鑽について

会社が関わらない自己研鑽についての調査も行われています。
調査では「業務で必要かどうかにかかわらず、自主的に勉強している」「業務上必要な内容があれば、業務外(職場以外)でも勉強する」「業務外(職場以外)ではほとんど勉強しない」のいずれか回答を選ぶようにアンケートが行われました。

ここでは「業務で必要かどうかにかかわらず、自主的に勉強している」と答えた率が高かった順に記載します。

  • 1位 インドネシア(47.2%)
  • 2位 ベトナム(30.0%)
  • 3位 タイ(28.2%)
  • 4位 中国(25.2%)
  • 5位 アメリカ(24.6%)
  • 6位 インド(23.6%)
  • 7位 韓国(20.2%)
  • 8位 日本(19.0%)

日本は「業務外(職場以外)ではほとんど勉強しない」でも33.6%を記録し、アメリカの35.8%およびインド・韓国の34.6%に続くワースト4位となりました。
一方で「業務上必要な内容があれば、業務外(職場以外)でも勉強する」と答えた人の率は47.4%と、中国の61.8%に続く高い値を示しました。

会社の教育に満足していないIT人材が過半数

経産省が公開した調査からは、会社による教育や研修に対するIT人材の不満度が伺えます。
一方で、「自主的に勉強する」「必要があれば業務外でも勉強する」と答えた人は全体の3分の2近くいるため、学習意欲が無いわけではありません。

日本のIT人材は需要に対して圧倒的に不足しているため、少ない人材を有効に活用するには教育で能力を引き上げることも大切です。
エンジニアの派遣会社を選ぶ際には、人材教育の有無も参考にすると良いでしょう。

出典:経済産業省「IT人材育成の状況等について」