
自社開発系企業と受託開発系企業。エンジニア採用と派遣会社選びのポイント
「エンジニアをどのように採用すべきか悩んでいる」と悩んでいる採用担当は多いのではないでしょうか。
ここでは自社開発系企業と受託開発系企業のそれぞれのエンジニア採用と派遣会社選びのポイントについてご紹介します。
自社開発系企業のエンジニア採用のポイント
自社開発系の企業が採用する人材のポイントは、目標やスピード感などが企業とマッチしていることです。
スキルなどは作業を通して身に付けさせることができますが、サービスに関する考え方を身に付けさせるのは時間とコストがかかるからです。
そのため自社とマッチしつつ、常に新しい技術を追いかけていく学習意欲がある人や、ユーザーのニーズを調査できるスキルを持つエンジニアを採用することが求められます。
またIT技術者・企業の考え方も時代ごとに変化しています。
独立行政法人情報処理推進機構の調査によると、「新しい顧客を開拓・獲得する仕事がしたい」に「よく当てはまる」「どちらかと言えば当てはまる」と答えた人の割合は、2011年度は49.8%に対して2016年度は35.4%と減少しています。
そのため派遣会社からエンジニアを採用する際には仕事内容に対する考え方もチェックする必要があるといえるでしょう。
受託開発系企業のエンジニア採用のポイント
受託開発系企業は別会社から委託されたシステム開発を行います。
顧客の要望に応じた開発を行うため、「さまざまな経験をしたい」「課題を解決したい」という人材が向いています。
独立行政法人情報処理推進機構の調査によると、「新しい部署や企画を立ち上げる仕事をしたい」に「よく当てはまる」「どちらかと言えば当てはまる」と答えた人の割合は、2011年度は67.7%に対して2016年度は35.4%に低下しています。
それに比べ「もっとルーティーンワーク的な仕事がしたい」という人は2011年度の37.3%に比べて2016年度は38.2%とやや増えています。
そのため受託開発系企業が求める「先方から求められた仕事をする」「ルーティーンワーク的な仕事を続ける」という人材は増えているといえます。
また場数をこなして経験値を得たい、技術力を高めたいという人も向いています。
自社に合ったエンジニアを選ぶ
同じエンジニアを採用するにしても、自社開発系企業と受託開発系企業の採用ポイントは異なります。
自社開発系企業は、スキルはもちろん新しい技術や情報を求める意欲のある人が向いています。
一方で受託開発系企業は、相手側企業が求める要望に適した技術を提供するため、さまざまな課題を黙々とこなせる人が向いているといえるでしょう。
自社に合ったエンジニアを選ぶことが採用時のポイントです。
※出典元:独立行政法人情報処理推進機構 IT人材育成本部「IT人材白書 2017」