
アプリケーション機能を拡張できる!OutSystems APIとは?
APIを利用すれば、自分で作ったソフトウェアの中に、他のソフトウェアの機能を組み込むことができます。
OutSystemsではOutSystems APIが公開されており、様々な機能を自分のソフトウェアの中に組み込んで連携させることが可能です。
そもそもAPIとは
APIとは、ソフトウェアの機能を共有するためのインターフェースの仕様であり、自己のソフトウェアの一部をWeb上に公開することによって、他のソフトウェアと何らかの機能を共有することを可能にする仕組みです。APIを使えば、自分のソフトウェアに他のソフトウェアの機能を埋め込んで、連携可能になります。
ソースコードは非公開のまま、利用方法や禁止事項と共に公開されるため、「機能+仕様書」と捉えることができます。
APIの本質とは?
APIは、より多くの新しいサービスを開発するために作られます。APIを利用すれば、他社のデータを使うことが可能になります。
作りたい機能がAPIとして公開されているのであれば、同じものを自分で作る必要がなくなり、効率的に開発できます。
例えば、他社サービスのユーザー情報を用いて自社サービスでもログイン可能にすれば、メールアドレスやパスワード入力の手間が省けて、サービス利用者の利便性が高まります。
OutSystems APIの種類
OutSystemsには、アプリケーションの機能を拡張することを可能とするAPIが数多く用意されています。
以下、各機能を実現するためのAPIの概要を紹介していきます。これらを上手く使うことで、効率的に開発できるようになります。
ビジネスプロセス
プロセスとアクティビティを管理するための機能を提供するAPI、OutSystemsデータモデルから情報を取得してプロセスの設計をカスタマイズしたり拡張したりするAPIといったものが用意されており、開発を効率化できます。
チャート
Webやモバイルデバイス(スマートフォン、タブレット)でチャートを描画できるようにするためのAPIが提供されています。
APIを使ってサンプルチャートを作成する方法について、非常に丁寧な解説が付けられています。
クライアント側動作
css、js、png、gif、jpg、jpeg、woffの事前読込みを可能にするJavaScript APIや、現在のリクエストとセッションに関する情報を取得するためのメソッドを提供するJavaScript APIが提供されています。
データベース
データベース内のテーブルや列を削除するアクションを提供するAPIや、実行時にアプリケーションによるデータベース接続の切り替えを可能にするAPI、データベースを呼び出せるようにするAPIが提供されています。
メール
「Emails API」という名称のAPIが提供されています。このAPIを使えば、メールに関するデータにアクセスできるようになります。
OutSystemsデータモデルから情報を取得し、メールの設計をカスタマイズすることや拡張することが可能です。
エンドユーザー管理
OutSystemsには、「Users API」という名称のAPIが存在します。
このAPIは、ユーザーとそのロールやグループを管理できるユーザーアプリケーションで利用できる機能のサブセットへのアクセスを提供します。
インフラおよびITユーザー管理
OutSystemsで利用できるインフラを管理する機能を提供するAPIが存在し、これはSOAP(Simple Object Access Protocol) Webサービスで構成されています。
また、独自プラグインの開発のためのAPIも提供されています。
連携
バイナリコンテンツを操作するためのAPI、HTTPリクエストとHTTPレスポンスを操作できる機能を持つAPI、拡張機能によるSAPリモート機能への接続と呼び出しのカスタマイズを可能にする.NET APIなどが提供されています。
監視およびトレーサビリティ
拡張性の高いロギング実行メカニズムを提供するAPIが存在します。
また、アプリケーションのリクエストイベントを取得したり登録したりするためのREST APIメソッドが提供されています。これにより、アプリケーションのユーザーエクスペリエンスを分析できます。
スクリプト
プログラムによってJavaScriptスニペットをすべてのWeb画面に組み込めるようにするAPIや、JavaScriptコード内でのOutSystemsの特定のアクションの呼び出しやモバイルアプリケーションのイベントへの対応などを可能にするAPIが提供されています。
システムアクション
OutSystemsには、アプリケーションのビジネスルールを定義するアクションを設計する際に使用できる様々なシステムアクションが用意されています。
これらのAPIを使うことで効率的な開発が可能になります。
セキュリティおよび暗号
確立された暗号手法に準拠してデータベース内のパスワードを検証して安全に保存するためのアクションを提供するAPIや、HTML、JavaScript、SQLスニペットでコードインジェクションを防ぐためのメソッドを提供するAPIが存在します。
テキスト
OutSystemsには、正規表現を使用した検索や置換、分割、日時の書式設定などのテキスト操作機能を提供する「Text API」という名称のAPIが存在します。
これを用いれば、自分自身でテキスト操作機能を実現するプログラムを作る必要がありません。
OutSystems APIを利用すれば、エンジニアが効率的にソフトウェアを作れるようになる
OutSystems APIを使えば、自社サービスに組み込みたい機能を自社で作る必要がなくなります。
そのため、エンジニアが開発を効率化することができ、より会社に貢献できるサービスを短時間で作ることが可能になるでしょう。